KTF(旧)

オーストラリア生まれの Keep The Faith (※引退)など、海外で走るサンデーサイレンス産駒の情報を記録していました。

種付け頭数をウイニングポストの血統支配率風に表す(北米編・仮)

今更感が拭えませんが、やるやると言っていた北米編の集計結果を公開します。ソースはThe Jockey Clubのサイトで公開されているReport of Mares Bred(2015年)です。「仮」としたのは、対象の種牡馬1,449頭のうち、種付け頭数が10頭を超えている670頭分しか集計していないからです。ただし、この670頭で種付け頭数全体の91%(31,552頭)をカバーしており、系統の勢力図は大体掴めるのではないかと思っています(とはいえ、あくまで暫定版であることにご留意ください)。種牡馬の血統は基本的にEquineline.comで調べ、同名馬がいて特定が難しい場合はStallion Register Online等の他サイトも参照しました。

※Report of Mares Bredの系統別集計については毎年REVERY_L_ELEKTRAさんの所で詳しく公開されているので(当然2015年分も)、そちらを見ていただければ本ページの集計の意義はあまり無いのですが・・・個人的趣味というか自分自身の血統の勉強も兼ねて、1頭ずつ血統を調べて数をカウントしています。


集計結果はこちら(種牡馬名のカッコ内は2015年の種付け頭数)

上位の系統の内訳はこちら

ノーザンダンサーストームキャット)、ミスタープロスペクターナスルーラボールドルーラー:ほぼエーピーインディ)の三強であることが数字の上でもはっきりと表れています。一系統だけの寡占状態になっていないだけでも他地域に比べずいぶん健全だと言えるでしょう。ただ、期待していたほどには非主流系統に勢いがなく、上位の系統への集中が進んでいる感じを受けます。びっくりするようなマイナー父系の馬はほとんどいませんでした。この点は、種付け頭数10頭未満の分をまだ調べていないので、また印象が変わるかもしれないですが。注目点を挙げるとすれば、種付け頭数のトップが三強ではなくグレイソヴリン系のUncle Moであることでしょうか。産駒の成績もよく、現状の勢力図を崩す可能性を秘めた種牡馬としてチェックしておきたい存在です。

今回対象外とした、種付け頭数10頭未満の馬(700頭弱)の血統もぜひ調べて、完全版として公開したい気持ちはありますが・・・2016年のReport of Mares Bred発表(10月?)の方が先になる可能性が大です。年末までにはどうにか終わらせたいな、という感じです。