KTF(旧)

オーストラリア生まれの Keep The Faith (※引退)など、海外で走るサンデーサイレンス産駒の情報を記録していました。

Prix de Cabourg : サンデーサイレンスの超新星、Layman

8月1日、フランス・ドーヴィルで行われた2歳馬によるG3、カブール賞(芝1200m)にアメリカ生まれのサンデーサイレンス産駒、Layman(レイマン)が出走した。

ゲイリー・スティーヴンスを鞍上に、終始ペースを握ったLaymanは、そのまま後続を突き放し2着になんと5馬身もの差をつけて優勝。勝ち時計の1:10.9は例年に比しても速いタイムで、まさに圧勝である。サンデーサイレンス産駒の牡馬による海外のグループレース制覇はステイゴールド香港ヴァーズ以来のことであり、欧州におけるグループレース勝ちもサンデーピクニック、Silent Honorに次ぐ3頭目の快挙となった(牡馬では初)。

ティーヴンスはLaymanを「これまで騎乗した中で最高の2歳馬」と絶賛しており、既に古馬のような強さで、現時点の2歳では傑出した存在だとコメントしている。2歳のこの時期にこれだけのパフォーマンスを見せるサンデーサイレンス産駒は珍しいが、もしLaymanが多くのSS産駒のように、3歳以降になってさらなる成長力を発揮するとしたら、いったいどれだけ強くなるのか。楽しみで仕方がない。

管理するアンドレ・ファーブル調教師によれば、Laymanの次走は8月22日のG1モルニ賞となるようだ。モルニ賞はカブール賞と同じドーヴィルの1200mで行われる、フランス最初の2歳G1である。今回の勝利によってLaymanは、その最有力候補に踊り出たと言ってよいだろう。


Layman Wins Prix de Cabourg With Stevens (bloodhorse)
http://racing.bloodhorse.com/viewstory.asp?id=23654