KTF(旧)

オーストラリア生まれの Keep The Faith (※引退)など、海外で走るサンデーサイレンス産駒の情報を記録していました。

Godolphin Seven Stars Competition(今更)

ネタがないといっても、1か月以上更新しないとずるずると放置状態が続いてしまいそうなので、無理やりにでも何か書こうと思いました。Godolphin 7 Starsの話題でも。

私、Dubai Millennium Barnで敢然とSUNDROP (JPN) を指名しました。こういうテーマで日記書いている身ですから、思い入れが強い馬であるということは否定しません。しかし、日本産馬である、という安易な理由による選択では決してないのです。スターホース揃いのDubai Millennium Barnですが、各馬にはそれぞれに不安な要素がありました。

ANCIENT WORLD (USA) イタリアのG1を勝ったが、真の一線級で通用するかは疑問。
BALLETTO (UAE) 故障中で復帰時期が不透明。
CHERRY MIX (FR) 古馬中長距離路線の実力馬だが、他陣営の馬と比較して能力が突出しているわけではない。G1では遅れを取るのでは。
DOYEN (IRE) 昨秋2戦の内容が酷すぎる。12ハロンしか走れないのでは信頼できない。
DUBAWI (IRE) 距離の壁があるのではという不安が拭えない。キャリア浅い3歳で成長力も未知数。
FIREBREAK (GB) 安定して走るが、欧州芝G1ではやや見劣る。2連覇中だったゴドルフィンマイルに出てこず、調整遅れが懸念される。
FORTY MARCHANTA (ARG) 南米のG1馬だが移籍初戦で大敗した。昨年のCrimson Palace(南アフリカ出身)のような活躍は望めなさそう。
MAMOOL (IRE) ハイレベルのG1では通用していない。ピークも過ぎた印象。
PAPINEAU (GB) 長期休養しており状態面に不安。順調だとしても、長距離路線なのであまり数を使ってもらえないように思える。
PUNCTILIOUS (GB) 牝馬ではトップクラスの実力馬だが詰めが甘い。やや長距離向き。
RULE OF LAW (USA) 締め切り直前、故障していたことが判明。少なくとも上半期の出走は絶望的。
SHAMARDAL (USA) 芝砂どちらの路線で行くかはっきりしなかった。米三冠狙いだとしても、距離や相手関係からしてどこまでやれたかは未知数(だった)。
STELLAR JAYNE (USA) 牝馬路線で、どれだけレースを使ってくれるか怪しい。今春から繁殖入りの可能性もあったようだし、あまり無理はさせないのでは。
VESPONE (IRE) 昨年未勝利。力不足の感が否めない。

サンドロップにも上に列挙したような懸念材料がまったくないわけではありません。しかし、G1の数が増えた欧州古牝馬路線でならチャンスが多く巡ってきそうなこと、さらに、調整が順調そうで、シーズンの早い時期から走れそうなこと、これらが決め手となって、Seven Starsの最重要区間であるDubai Millennium Barnで彼女を選ぶことにしたのです。さて、どうなるでしょうか。

補足1:同じ牝馬路線狙いなら、SundropよりPunctiliousを重視する人が多いだろうとは思います。実績ならPunctiliousのほうが上ですから当然でしょう。しかし私は、10ハロンまでならSundropのほうが強いと思っています。この2頭は2003年9月のG1フィリーズマイル(8ハロン)で直接対決していますが、SundropはPunctiliousから不利を受けたにもかかわらず、彼女に先着しています(Sundrop2着、Punctilious3着)。

補足2:Punctiliousは3/23のAl Quozで姿を見せておらず、順調に調整されているのかどうか疑わしいところがあります。ここに名前が載っていない馬は順調さを欠いているというわけでは必ずしもないようですが(例えば昨年、Papineauの名前がありませんでしたが、彼は5月に復帰して翌月のロイヤルアスコットでG1を勝ちました)、それでもきちんと調教されているかどうか判断できることは大きなアドバンテージになります。というわけで私の結論としては、PunctiliousよりSundrop。

補足3:最後にもう一度言いますが、Sundropに対する思い入れが特別に強いから、こういう書き方になってしまっているということを否定するつもりはまったくありません。極めて主観的な意見だと思って頂いて結構です。