KTF(旧)

オーストラリア生まれの Keep The Faith (※引退)など、海外で走るサンデーサイレンス産駒の情報を記録していました。

Sundrop disappointed

遅い話題だが、4日エプソム競馬場オークスに出走したサンデーサイレンス産駒のSundrop(サンドロップ)は、出走7頭中ブービーの6着と大敗を喫した。

1000ギニーで2着に入り、ブックメーカーオークス前売り1番人気に支持されていたSundropだが、ゴドルフィンの主戦騎手デットーリがもう1頭の有力馬Punctiliousへの騎乗を選択したこともあって、直前になってやや人気を落としていた。最終的に1番人気となったのは英愛ダービーGalileoの全妹にあたる良血All too Beautifulで、わずかの差でSundrop、Punctiliousと続いた。

前走に引き続いてケリン・マカヴォイの騎乗でレースを迎えたSundropは、道中2番手を進んだ。どうやら引っ掛かってしまっていたようで、そんな状態ではタフなエプソムのコースを乗り切れるはずもなく、直線の攻防を前にして早々に失速。結局勝ち馬からは30馬身以上も離されてのゴールだったようだ。

大一番で、サンデーサイレンス牝馬に特有の気性面の難しさが露呈してしまった形である。「SS産駒はやはり欧州では通用しなかった」とする向きもあろうが、既にG1で2度の2着がある馬に対して、今回の敗戦だけを見てそう断じてしまうのはいかにも残念なことである。Sundropは今後、マイルから10ハロン前後のレースを使っていくことになるだろうが、G1制覇のチャンスはまだまだ十分にあると見たい。

ところで、先日ゴドルフィンのオフィシャルサイトにKeep the Faithの馬名が載っていると書いたが、2、3日で馬名はまたサイトから消えてしまった。どういう事情なのかは勝手に想像するしかないが、少なくともKeep the Faithが欧州のレースに登場するのはもうしばらく先のことになりそうだ。